バンダイナムコグループ、「機動戦士ガンダム30周年プロジェクト」で等身大ガンダム RX-78-2をお台場に展示
ファーストガンダム世代としては、反応せずにはいられない。放送開始から30年も経つのか。歳を食うはずだ。1985年の続編で復活し、以降何作作られたのかさっぱりわからないほどのい勢いだ。ガンプラ(ガンダムのプラモデル)の発売日に、エスカレータに殺到した小学生が、将棋倒しになって怪我人が出た、というニュースが記憶に残る。森口博子が主題歌を歌っていた時期もあった。
なぜ、いちアニメ作品が、これまでに愛され続編を続けられたかは、専門サイトに解説をゆずるとするが、リアルタイムに視聴していた世代にとっては、とにかく、何もかもが「これまでのロボットアニメを超越していた」のが面白かったのだ。
科学考証も綿密に行われ、世界観設定がこれでもかと構築されていた。「ラグランジュポイント」などという専門用語が、天文学関係者でなくてもすんなり受け入れられたのは、これが初めてではなかろうか? 「ニュータイプ」設定は、SF の王道を行く設定で面白みに欠けたが、ガンダムの3パーツシステムの解説にはしびれたものだ。
ガンダムの3パーツシステムについて少し解説すると、パイロット搭乗機である「コアファイター」を胴体腹部部分とし、上半身、下半身(おぼろげな記憶ではA、Bパーツと呼称していた)の3パーツに分離・合体が可能なシステムとして、ガンダムは設計されている。
「コアファイター」には、学習型コンピュータが搭載されており、パイロットの操縦のクセを覚え、使い込むほどにパイロットに有利に働く。しかし、撃墜されるなどして機体が敵軍に捕獲され、その技術の盗用をおそれた設計者は、コアファイターだけ分離させ脱出する事ができるように設計した、という触れ込みだった。なんとまあ、しびれる設定であることよ。
汚い話をすれば、スポンサー(おもちゃ屋)から、「合体・分離するギミックを仕込んだおもちゃを作るから、そういう話を作れ」と言われて出てきたものであることには、多分間違いない。そこを感じさせない制作スタッフ陣には、ほんとうに頭が下がる。
別の業界だとはいえ、「作る側」に回ってみて、初めて先人たちの苦労が見える事もあるのだ。
2009年3月11日水曜日
ガンダム大地に立つ
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