ねとらぼ:元素記号を擬人化した「理系男子」が勉強サポート - ITmedia News
頭にすぐ浮かんだのは、「こんなので勉強になるのか?」という疑問。確かに、教科書のように、堅苦しい文章と味も素っ気も無い図がぎっしりと詰め込まれていれば、勉強する気も失せるかもしれない。だとしても、元素記号を擬人化したところで、勉強がはかどるのだろうか?
自分が受験生だった時代から、「受験のための勉強」というのは確かにあった。要は受験したい学校の入学試験の傾向を把握して、そこにだけ集中して勉強するわけだ。それは、既に「物事を学ぶ姿勢」から大きくかけ離れている。
と、ここまで書いて、当該サイトを見に行く。
何だ、ネタサイトじゃないか。
逆だね。「勉強できます」をエサにしたコンテンツ商品だ。この振り上げた握りこぶしをどこに持って行けば良いのか、途方にくれた…。
2009年3月11日水曜日
元素記号を擬人化?
2009年3月10日火曜日
K&R石田晴久氏が死去
石田晴久氏が死去 UNIX、インターネットの国内普及に尽力 - ITmedia News
卑しくもインターネットの端にぶら下がっている以上、村井純という名前ぐらいは聞いた事がある。が、正直なところインターネット関係で石田晴久という名前にピンとは来なかった。
だが、プログラマの端くれであれば、K&R 本の石田と言って思いつかないヤツはモグりだ。K&R 本とは何か? という点についてはググっていただくとして、かいつまんで話すと、生みの親である、カーニハン(Brian W. Kernighan)とリッチー(Dennis M. Ritchie)によって書かれた、プログラミング言語Cの解説書のことを指す。
当初はシステム記述言語(UNIXシステム)として開発されたが、現在ではアセンブラの代わりに使える高級言語として、主にメモリや CPU パワーに制限がある分野で活躍している。(もちろんそうでない場合もある)
今でこそ、書店の技術書コーナーに行けば、C言語の解説書が山のように並んでいるが、20年前には数えるほどしかなかった。その中で、言語設計者自ら書かれた解説書であるというウリは強力で、C言語を習得しなければなければならない技術者は、必ず一冊は買い求めて読み漁ったはずだ。このあたりが、K&R 本が「バイブル」と比喩される所以だ。
自分の手元にも20年前に買い求めたものが一冊あるが、ページの端は手垢で汚れている。教科書よろしく赤ペンでアンダーラインを入れたり、良く見るページにはポストイットが貼られ、それも擦り切れて外れてしまうほど何度も何度も読んだ。正に、プログラマにとっての「バイブル」である。
さて、遠回りしたが、その K&R 本の日本語訳を担当されたのが石田氏である。この本の重要性にいち早く気付き、日本語訳を担当されたその業績は賞賛に値する。この本で一人前になっていったプログラマは、決して少ない数ではないはずだ。
改めて経歴を拝見すると、日本のインターネット黎明期を支えた重要な人物であったようだ。こうした先人たちの汗の上に、自分たちの今があるのだとうことを忘れないようにしよう。そして、先人たちと同じように汗をかき、後進のものたちに行き先を示す事ができる人になるように努力しよう。
最後になったが、石田晴久氏のご冥福をお祈り申し上げる。
ラベル: プログラミング
2009年3月9日月曜日
青空文庫の6500作品をBitTorrentで配信
BitTorrent といえば有名な P2P ソフトウエアだ。Winny などに代表される P2P ソフトは、ともすれば「違法ソフトウエア交換ソフト」と同一視されてがちだが、それが世間一般の認識だろう。
しかし、当然の事ながら P2P 技術自体は違法ではなく、違法行為に及んでいるユーザの方に問題がある。Winny の開発者は、Winny の開発が理由で逮捕されたのではなく、著作権を無視し、違法コピーを助長するような言動を行った事が違法だとされている。
P2P ソフトとしては新しい部類に入る BitTorrent だが、これまでのものが利用者の匿名性が強かった部分を改善し、誰がいつ何を発信したかが追跡できる仕様になっているという。
最近では、従来のクライアント・サーバモデルによる、ファイル配信の限界を突破するための技術という側面が注目されている。どんなにハイスペックで回線を増強しようとも、一気にアクセスが集中すれば、サーバは簡単にダウンする。複数のサーバに分散させることもできるが、アクセスが集中していなければ、単にリソースの無駄遣いとなる。
P2P によるファイル配信では、その制限が取り払われる。世界中の PC がノードとなり、それぞれがサーバでありクライアントである巨大な集合体へ変身する。事実、ディスク ISO イメージを BitTorrent で配信しているオープンソース OS も多数存在する。一部の者たちにとって、それは既に常識なのかもしれない。
合法なデータを、合理的に、すばやく配信する。便利な道具は正しく使ってこそ、真の価値を評価してもらえる。

ラベル: ネット