2013年6月23日日曜日

カソクキッズ

学生の頃、教養部で量子力学の講義を受けたけど、さっぱり分からなかった。担当教授は、何度も、

空間を加熱すると、ゆで卵が腐りにくくなる。
と、新手のトンデモ商品の宣伝文句のようなことを繰り返す。
何言ってんのか、さっぱりわからない。

とは言え、量子力学や素粒子物理学が、現代の科学の礎となっていることは明白であり、卑しくも理系学部を卒業している身としては、教養のひとつとしてたしなんでおく必要はあると思った。

でも、それから、もう何十年も経過してしまったよね…。

最近、ヒッグス粒子が発見されたとか、ILC(国際リニアコライダー)誘致だとか、素粒子物理学関係の話題が目につくようになった。(ILC誘致については、東北と九州が名乗りをあげているけど、そのほかの地域では馴染みが薄いかも)

ああ、これは量子力学や素粒子物理学を勉強しなおしなさいという、何かのお告げだよね。もうがんばる。かなりがんばる。

そんな時、素粒子物理学の理解を深めることができる、ものすごく優秀な教科書を見つけた。

それが、カソクキッズだ。

中学生が、高エネルギー加速器研究機構(KEK)を訪れ、素粒子物理学について知識を深めていくという内容の漫画だ。漫画ってあなどることなかれ。内容は非常にガチ。
KEK が監修ということで、間違った内容になっていないか、入念にチェックされているらしい。かなりお勧め。

いま、第二シーズンが連載中だが、第一シーズンも閲覧でき、紙の本も入手できるので、手元に置いて何度も読み返すのには便利だ。

知識を深めたい人も、飲み屋で知ったかぶりをしたい人も、是非。