では、太陽からの放射線や太陽風(プラズマガス)は、地球にどのような影響を与えるのだろうか?
放射線は、宇宙空間で活動している各種人工衛星や宇宙ステーション、それに宇宙飛行士に直接影響を及ぼす。原子力発電所などで、放射線暴露の危険性がある作業従事者は、放射線量を測定する機械を携帯し規定値以上の放射線に暴露しないように管理される。
宇宙空間で活動する宇宙飛行士も、宇宙空間から(特に太陽から届くものが強いと思われる)放射線を受け続けている。もちろん地上のように退避する場所はない。宇宙ステーションには、強い放射線対策として避難ルームのようなものがあると聞いたことがあるが、実際にはほとんど役に立たないそうだ。
増しては、船外活動をしている宇宙飛行士の宇宙服は無防備に近い。地上で1年間に自然界から受ける射線量を、ほんの数分で暴露してしまうこともあるそうだ。そういう意味でも、宇宙飛行士は命がけでミッションをこなしていると言えるだろう。
太陽風は、地球の地磁気に影響を与える。太陽風はプラズマガスで、帯電した粒子と考えてよい。これが、地球の地磁気にぶつかると起電力が発生する。これが地磁気に影響を与え磁気嵐を惹き起こすそうだ。
2009年6月14日日曜日
宇宙天気とは何か? (2/3)
ラベル: サイエンス
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