2008年9月7日日曜日

[ MIAU ] "インターネットリテラシ読本" を公開

 制作と配布が予告されていた、「MIAU版インターネット教科書」が公開にこぎつけたようだ。

インターネットリテラシ読本「”ネット”と上手く付き合うために」公開

 全23ページに及ぶものでPDF形式よる配布となっている。
冒頭で「青少年ネット規制法」成立の経緯に言及しており、

インターネットの仕組みを理解していない議員間で立案されたため、成立までには、インターネット事業者や携帯電話業界から大変な反発がありました

とある。

 議員が特定の業界に詳しくないのは、ある意味しょうがない部分もあるだろうが、特にインターネットという技術革新スピードの速い業界では、概要さえ把握してるかどうかも怪しい。

 それに、歴史が古く政治的に大きな影響力のある業界であれば、有形無形の圧力をかけて簡単にツブしてしまうような法案でも、そのような「魔法の杖」を持ち合わせていない業界では止めようが無い。

 もちろん、法案の趣旨には同意できる。が、やり方が間違いだらけだ。業界のあちこちからたくさんの指摘を受けていたが、結局ゴリ押しで通した。

 そのツケは国民に回ってくる。気がつけば、インターネットが居心地の悪い場所になり、そこで発展するはずだった産業は廃れ、インターネットリテラシ教育を十分に受けていない若い世代が、18歳になった瞬間に様々なトラブルに巻き込まれ大混乱に陥る。

 今はまだおぼろげだが、確実に実像を結びつつある「バカ過ぎるインターネット未来像」がそこにある。インターネットとはどういうものなのか(どういうものだったのか)が理解できていない者が、不具合だらけの法律でブチ壊しているのだ。

 話がそれた。

約束どおり、「MIAU版インターネット教科書」を公開してくれた、MIAU の中の人たちに御礼を言いたい。

 ありがとう。そして、おつかれさまでした。