2008年7月13日日曜日

近接場光(きんせつばこう)って何だ?

 NHK の「サイエンスZERO」で、近接場光(きんせつばこう)という不可思議な現象が取り上げられていた。

ナノの世界に”輝く”光 近接場光

 これでも理系の端くれ、たいていのトピックにはとびついて一通りの知識を仕入れておくようにしているが、この「近接場光」については、全くもって初耳だった。

 前半の、現象の解説の部分しか視聴していなかったが、それだけでも充分に知識欲を刺激してくれた。この世にこんな面白いものがまだあるのか、と。

分かりやすい解説は↓ここが良いかもしれない。
キヤノンサイエンスラボ 光って何? 近接場光

 要するに、光が、その波長より狭い空間を抜ける事ができずに、開放部にまるで「光がしずくのように溜まる現象」だそうだ。ナノテクノロジーを支える微細加工技術が発展してきて発見された現象なのか、それとも現象自体はすでに発見されていたものなのか、はっきりとはしないが、面白すぎる現象であることには違いない。

 更に面白いのは、近接場光は「光のしずく」から外へ伝播しないそうだ。つまり、光が外に出て行かないので目で見ることができない。波長より狭い空間から抜け出す事ができないのだから当たり前のようにも思えるが、実に不思議だ。目に見えないのに、よく発見できたよね。

 では、近接場光をどのように確かめるかというと、「光のしずく」の中に物質を接触させると、物質によって散乱して飛び出てきた光が見えるようになるんだと。

 ん? 待てよ。波長より狭いんだから抜けられないんじゃないの?
 抜けられないの? 抜けられるの? どっちだよ。

 ああ、もう、気になって夜も眠れない。きっと量子力学の分野に片足突っ込んでるんだろうな。学生の時にもっと勉強しておくんだった。あ、いや、勉強しなおしだ。

2008年6月22日日曜日

「チップチューン」というジャンル

 なぜか雑貨屋に陳列されていた CD 。

FAMILIAR COMPUTING WORLD (8bit Project)

大ヒットJ-POP から歴史的名曲まで、すべてをファミコン・サウンドで再現!

 そういえば以前話を聞いた事がある。あえて制限の多いチープな音源を駆使しサウンドを構築する人たちのことを…。「チップチューン」と呼ばれるジャンルらしい。決して高機能とは言えない音源チップで、最大限の効果を上げるために職人芸ともいえるテクニックでチューニングする、という事なんだろう。

 何がともあれ、Rydeen と Technopolis がエントリーされていれば、無条件に衝動買いの対象となる。YMO が、ファミコンサウンドで、どのようにアレンジされているか興味津々だ。

 ファミコン登場より前に活躍した YMO は、ともすればピコピコサウンドと陰口をたたかれがちだった。しかし、解散後の(正確には「散開」したあとに「再生」したが、YMO が今どうなっているのか不明)彼らの評価を見れば、単なるイロモノ集団では無かったことは明らかだ。

 その YMO のデビューアルバムである、「Yellow Magic Orchestra」に、業務用ビデオゲームの音源を模した曲が存在する。タイトルはそのままズバリの「COMPUTER GAME "Theme from the Circus"」と「COMPUTER GAME "Theme from the Invader"」だ。ある意味チップチューンのハシリとも言えなくはない。

 現在の若い世代はどうか分からないが、ゲーム開発会社でサウンドを担当する者のほとんどが YMO に影響を受けてる、と、まことしやかにささやかれた時代があった。実際のところ YMO の影響力はすさまじく、YMO をまねて、いわゆる「打ち込み」でコンピューターサウンドの世界に入り込み、そのままゲーム業界入りしたという人の話を良く聞いた。その意味では、YMO は日本のテクノの父(まさにテクノドン)のみならず、ゲームサウンドの父でもあったわけだ。

 その YMO サウンドを、再び古いサウンドチップで再構築する人たちがいる。なんというか、連綿と流れるコンピューターサウンドの血筋と言えばいいのか、正のフィードバックで閉じたすばらしいループが形成されていると言えよう。

 良く見れば、ボーナストラックの担当は松武秀樹だ。コアな YMO ファンなら既知の人物だが「4人目のYMO」と称される人だ。「COMPUTER GAME "Theme from the Circus"」のチップチューンバージョンは氏の担当だが、これがまたすばらしい。というか、シンセサイザーでエミュレートしていた PSG サウンドを、本物の PSG で乗せ換えた(PSG チップエミュレータによるものだろうが)わけで、ある意味「本物に先祖がえりした」と言えなくもない。

 制限があるからこそ、本当の技量が試される。そう再認識した。

【追記】
 タイトルの「FAMILIAR COMPUTING WORLD」は、もちろん「FAMILY COMPUTER」のもじりだが、後半の「COMPUTING WORLD」は、KRAFTWERK の「COMPUTER WORLD」のもじりだ。今、気付いた。ジャケットもそっくりで遊び心満点。

KRAFTWERK - COMPUTER WORLD


【更に追記】
 タイトーの「スペースインベーダー」の音源は PSG などではなく、オリジナルの音源回路を設計し実装していたようだ。確かに、PSG の時代よりはずっと前の話だ。
[CEDEC 2007]タイトーサウンドチーム「ZUNTATA」によるゲームサウンド発達史入門

 ZUNTATA か。久しぶりに名前を耳にした。「ダライアス」のボディソニックシステムで腰をマッサージされていたのは、いつのことだったか…。そいうえば、以前住んでいたアパートの近くにタイトーの開発部があったな。何もかも、みな懐かしい…。

2008年6月11日水曜日

[ MIAU ] ダビング10アンケート結果を公表

ダビング10アンケート結果概要について
http://miau.jp/1213174800.phtml

 何がともあれ、無事アンケートが終了し、集計ご苦労様でした。> MIAU の中の人
 のっけから「サンプルに偏りあり」と但し書きがあるのがご愛嬌だが、これを書いておかないと、あらぬ方向から「意図的に誘導したアンケートで、さも、インターネットユーザーの総意であるかのように結論を導いている」と突っ込まれかねないので、予防線を張っておく必要はある。

 とはいえ、これが消費者の偽らざる本心であると確信する。専門業者に発注して、サンプルの偏りがないようにしたとしても、そう結果は大きく変わらないだろう。

 ダビング10のゴタゴタは、著作権保持者(の代理人の怪しい団体)とメーカが勝手にもめてるだけで、消費者は全くのカヤの外だ。そもそも、消費者の存在なしには商売自体が成り立たないという鉄則を、どこに置き忘れてきてしまったのか? 消費者がイヤといえば、引っ込めるのがスジだ。「お客様は神様です」と言う人がいたが、あれはおべんちゃらなどではない。

 猛省をお願いする。