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2009年7月4日土曜日

asahi.com(朝日新聞社):アニメの殿堂「批判は知識、勉強不足」与謝野氏が反論 - 政治

asahi.com(朝日新聞社):アニメの殿堂「批判は知識、勉強不足」与謝野氏が反論 - 政治

知識不足、勉強不足、判断力不足と言わざるを得ない
 大臣の揚げ足をとるようで大変申し訳ないが、その言葉はそのままあなたにお返しする。あなたは以下の点で間違った認識をお持ちである。
遊びに使うと錯覚した人の議論
 どこでそのような話が出ているのか教えて欲しい。必要の無い箱物を作ることに、どのような意義があるのかという疑問がぬぐいきれないから、異議を唱える人が後を絶たないのだ。
人知れず世界から評価されているアニメ、マンガなど無形文化的なものは、これからの日本の売れ筋になる。
 日本の漫画、アニメは、すでに世界に流通しており、特にアニメに関しては「ジャパニメーション」というジャンルを確立している。その様子は、ニュースや経済番組で広く伝えられており、「人知れず」な状態ではない。状況を良くご存知でないのは、あなただけでは?
これからの日本の売れ筋になる
 上記のとおり、すでに海外において、日本の作品は相当な規模の市場を形成している。これは、民間が努力して広めていた結果である。日本と欧米で、漫画のページが逆向きに進行するので、海外発売の折には手間かかることなど、もちろんご存知だと思うが、いかがか?
将来大きな果実を生む投資先のひとつだと認定した
 箱物を作れば、アニメ産業が大きく発展するなど、そんな簡単な話はない。万が一、そのような効果があるとすれば、民間団体ですでに設立しているはずである。何を勘違いしていらっしゃるのか、理解に苦しむ。

 今、論点になっているのは、
  • まず箱物ありきなのか?
  • 過去作品のアーカイブを主目的とするのか?
  • 産業発展が主目的なら、助成金を出したほうが効果が高いのではないか?
といった点である。論点を絞りきれていないところが、「アニメの殿堂」の存在意義が固まっていないことの裏返しである。

 その事をきちんと把握されているのか? 把握されているのであれば、報道されたような発言は出てこないはずである。

 もう一度、発言を引用させていただく。
知識不足、勉強不足、判断力不足と言わざるを得ない

2009年3月11日水曜日

ガンダム大地に立つ

バンダイナムコグループ、「機動戦士ガンダム30周年プロジェクト」で等身大ガンダム RX-78-2をお台場に展示

 ファーストガンダム世代としては、反応せずにはいられない。放送開始から30年も経つのか。歳を食うはずだ。1985年の続編で復活し、以降何作作られたのかさっぱりわからないほどのい勢いだ。ガンプラ(ガンダムのプラモデル)の発売日に、エスカレータに殺到した小学生が、将棋倒しになって怪我人が出た、というニュースが記憶に残る。森口博子が主題歌を歌っていた時期もあった。

 なぜ、いちアニメ作品が、これまでに愛され続編を続けられたかは、専門サイトに解説をゆずるとするが、リアルタイムに視聴していた世代にとっては、とにかく、何もかもが「これまでのロボットアニメを超越していた」のが面白かったのだ。

 科学考証も綿密に行われ、世界観設定がこれでもかと構築されていた。「ラグランジュポイント」などという専門用語が、天文学関係者でなくてもすんなり受け入れられたのは、これが初めてではなかろうか? 「ニュータイプ」設定は、SF の王道を行く設定で面白みに欠けたが、ガンダムの3パーツシステムの解説にはしびれたものだ。

 ガンダムの3パーツシステムについて少し解説すると、パイロット搭乗機である「コアファイター」を胴体腹部部分とし、上半身、下半身(おぼろげな記憶ではA、Bパーツと呼称していた)の3パーツに分離・合体が可能なシステムとして、ガンダムは設計されている。

 「コアファイター」には、学習型コンピュータが搭載されており、パイロットの操縦のクセを覚え、使い込むほどにパイロットに有利に働く。しかし、撃墜されるなどして機体が敵軍に捕獲され、その技術の盗用をおそれた設計者は、コアファイターだけ分離させ脱出する事ができるように設計した、という触れ込みだった。なんとまあ、しびれる設定であることよ。

 汚い話をすれば、スポンサー(おもちゃ屋)から、「合体・分離するギミックを仕込んだおもちゃを作るから、そういう話を作れ」と言われて出てきたものであることには、多分間違いない。そこを感じさせない制作スタッフ陣には、ほんとうに頭が下がる。

 別の業界だとはいえ、「作る側」に回ってみて、初めて先人たちの苦労が見える事もあるのだ。

2007年12月16日日曜日

電脳コイル

MIAU大感謝祭キャンペーンを取り上げたなら、自らも感謝の意を表明すべきだ。感謝の対象があれば、だが…。

いや、ある。思い切りある。
今年5月に NHK 教育で放送が始まったアニメ「電脳コイル」。
これが見事にはまった。今年のマイブームランキング堂々の第一位だ。

放送自体は今月頭で終了しているが、前代未聞な事に、最終話の次の週から再放送をしている。どれだけ大きな反響があったのか、想像に難くないだろう。

どのような内容であるかは、これから見るかも知れない人のためにネタバレに注意しながら紹介するが、詳しい内容が今すぐ知りたい人はここをみるといいかも知れない。

現在より20年後の日本のどこか。「大黒市」へ引っ越してきた小此木優子(おこのぎゆうこ)は、「古い電脳空間」にまつわる様々な事件に巻き込まれていく、という物語。

世界観としては、「電脳メガネ」と呼ばれる、いわゆるウェアブルコンピューターが広く普及している近未来だけれども、舞台となる大黒市の町並みは、むしろ昭和の薫り漂うレトロな風景といった感じ。
「電脳メガネ」は「郵政局」が管理するメインフレームとリンクしており、電話やメール、ウェブ閲覧が可能。更に、メインフレーム内には仮想空間が構築されており、実寸大の実社会のコピーが存在している。これを「電脳空間」という。

「電脳空間」には、ペットマトンと呼ばれる「電脳ペット」や、サーチマトンとよばれる「ウイルス除去プログラム」が存在しており、それらは「電脳空間」内では「実体」をもった存在として扱われている。

また、「電脳メガネ」は、「電脳空間プロジェクター」としての機能を有する。レンダリングされた「電脳空間」の映像が、高度な重ね合わせ処理を施されメガネを通して実像の上に投影される。よって、「電脳メガネ」の装着者は、「電脳空間」のオブジェクトが、あたかもそこに存在するかのように感じることができる。(視覚と聴覚以外の情報は伝わらない)

…といった感じのハード SF な物語。
だが、それだけではないのが、この作品の凄いところ。
 ・電脳空間を舞台に繰り広げられるサイバー犯罪の匂い
 ・「メタタグ」を自在に作り出す、ナゾのハッカー老婆(主人公の祖母)
 ・電脳空間から忍び寄る魔の手
 ・電脳ペットの愛らしさ
 ・誰もが通過した思春期の甘酸っぱい思い出
などなどが、渾然一体となり、しかし、お互い邪魔をすることなく、全体として整った味を醸し出しているのだ。

ああ、文字に起こすと全然伝わらないのがもどかしい…。
現在再放送中なので、興味がわいた方はチェックして欲しい。

おっと、本題を忘れている。

自分は、この作品におおいに助けられた。
時にはアニメファンとして。時には制作側の人間として。
両方の側面から楽しみ、そして、勉強させてもらった。

ありがとう、「電脳コイル」スタッフのみなさん。
こんなすばらしい作品を、この世に送り出してくれて、本当にありがとう。