MIAU、ダウンロード違法化に「強い遺憾の意」 - ITmedia News
ダウンロード違法化改正案に対するパブリックコメント募集に、あれこれ自分の言葉で「それはおかしい」と訴えたつもりだったが、事実関係だけを並べれば、「制度があるから仕方なくやってるけど、ぶっちゃけパブリックコメントなんてどうでもいいんだよね」という、文化庁の考え方が浮き彫りになった形だ。
はじめから結論ありき。国会での議論も議論になっていない。門外漢で専門的なことが分からなければ専門家に聞けばいい。有識者会議とは名ばかりで、利権団体に有利なメンバーで固められている。一般国民の代弁者はほとんどいない。いや、居たが、意見は「少数意見」として黙殺される。これが法治国家のすることか。
「ならば、お前は違法に配信されているコンテンツを、見逃せというのか?」という、論点のずれた突っ込みはもう飽きた。パブリックコメントをよく読んだのか? 違法配信コンテンツがいけないことぐらい百も承知だ。問題なのはその手法だ。技術的な観点で問題だらけなんだ。そこを丁寧に突っ込んであげたはずなのだが、理解する頭が無いと思える。官僚は頭がいいのじゃないのか?
しかも、相当数集まったパブリックコメントに対して、「少数意見」ときたものだ。あえて言うが、少数意見とはあなた達の事だ。間違えるな。
2009年6月18日木曜日
MIAU、ダウンロード違法化に「強い遺憾の意」 - ITmedia News
2008年9月7日日曜日
[ MIAU ] "インターネットリテラシ読本" を公開
制作と配布が予告されていた、「MIAU版インターネット教科書」が公開にこぎつけたようだ。
インターネットリテラシ読本「”ネット”と上手く付き合うために」公開
全23ページに及ぶものでPDF形式よる配布となっている。
冒頭で「青少年ネット規制法」成立の経緯に言及しており、
インターネットの仕組みを理解していない議員間で立案されたため、成立までには、インターネット事業者や携帯電話業界から大変な反発がありました
とある。
議員が特定の業界に詳しくないのは、ある意味しょうがない部分もあるだろうが、特にインターネットという技術革新スピードの速い業界では、概要さえ把握してるかどうかも怪しい。
それに、歴史が古く政治的に大きな影響力のある業界であれば、有形無形の圧力をかけて簡単にツブしてしまうような法案でも、そのような「魔法の杖」を持ち合わせていない業界では止めようが無い。
もちろん、法案の趣旨には同意できる。が、やり方が間違いだらけだ。業界のあちこちからたくさんの指摘を受けていたが、結局ゴリ押しで通した。
そのツケは国民に回ってくる。気がつけば、インターネットが居心地の悪い場所になり、そこで発展するはずだった産業は廃れ、インターネットリテラシ教育を十分に受けていない若い世代が、18歳になった瞬間に様々なトラブルに巻き込まれ大混乱に陥る。
今はまだおぼろげだが、確実に実像を結びつつある「バカ過ぎるインターネット未来像」がそこにある。インターネットとはどういうものなのか(どういうものだったのか)が理解できていない者が、不具合だらけの法律でブチ壊しているのだ。
話がそれた。
約束どおり、「MIAU版インターネット教科書」を公開してくれた、MIAU の中の人たちに御礼を言いたい。
ありがとう。そして、おつかれさまでした。
ラベル: MIAU
2008年6月11日水曜日
[ MIAU ] ダビング10アンケート結果を公表
ダビング10アンケート結果概要について
http://miau.jp/1213174800.phtml
何がともあれ、無事アンケートが終了し、集計ご苦労様でした。> MIAU の中の人
のっけから「サンプルに偏りあり」と但し書きがあるのがご愛嬌だが、これを書いておかないと、あらぬ方向から「意図的に誘導したアンケートで、さも、インターネットユーザーの総意であるかのように結論を導いている」と突っ込まれかねないので、予防線を張っておく必要はある。
とはいえ、これが消費者の偽らざる本心であると確信する。専門業者に発注して、サンプルの偏りがないようにしたとしても、そう結果は大きく変わらないだろう。
ダビング10のゴタゴタは、著作権保持者(の代理人の怪しい団体)とメーカが勝手にもめてるだけで、消費者は全くのカヤの外だ。そもそも、消費者の存在なしには商売自体が成り立たないという鉄則を、どこに置き忘れてきてしまったのか? 消費者がイヤといえば、引っ込めるのがスジだ。「お客様は神様です」と言う人がいたが、あれはおべんちゃらなどではない。
猛省をお願いする。
2008年5月8日木曜日
NHK が、「かぐや」のハイビジョン映像を公開
NHK、月探査機「かぐや」のハイビジョン映像を公開
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080507/nhk.htm
月周回衛星「かぐや(SELENE)」に搭載された、NHK 謹製ハイビジョンカメラで撮影された高画質映像について、広く一般に公開されている状態ではないと、ネット上のあちこちで批判されていたのは、ご存知のとおり。
MIAU も、公開質問状という形で NHK に疑問を投げかけており、それに対する回答を NHK から既に得ているのも、ご存知のとおり。
・「かぐや」ハイビジョン映像公開に関する質問状の送付について
・NHKより質問状へのご回答をいただきました
NHK の回答には、「高画質のストリーミングを行うデータ転送容量がない」とあったが、突然の公開となった。MIAU の公開質問状が、どれだけ影響したのか知る由も無いが、少なくとも、NHK が公開方針を転換するきっかけにはなったのだろう。
これまで、携帯ゲーム機向けかと勘違いするほどに小さなサイズの映像しか公開されていなかったことを考えると、格段の進歩である。最初からこれをやってくれていたら、ネット上でブーイングの嵐も吹き荒れなかっただろう。
ただ、惜しいのは、オリジナル映像が 1920x1080 のいわゆるフルハイビジョン仕様であるところを、公開されている映像が 1280x720 である点だ。これでも、一応ハイビジョンの範疇に入るらしいので、とりあえずは良しとするが、最終的にはオリジナル映像の配信をお願いしたいところではある。どうか、その点、よろしく。> NHK さま、JAXA さま
2008年4月28日月曜日
[ MIAU ] シンポジウム「青少年ネット規制法について考える」を開催
シンポジウム「青少年ネット規制法について考える」
http://miau.jp/1209319200.phtml
あちこちで、法案反対の声が上がっている中で、MIAU がシンポジウムを開催する。普段、ネットで情報をかき集めている方も、可能であれば、こういう場に実際に出向いてみて、様々な意見を直接自分の耳で聞くという事も大事じゃないだろうか。
一人でも多くの参加者が集まり、有意義なシンポジウムになりますように。
2008年4月23日水曜日
[ MIAU ] 「かぐや」高画質動画インターネット公開について NHK より回答あり
NHKより質問状へのご回答をいただきました
http://miau.jp/1208959200.phtml
4月11日には回答が届いていたらしい。予想していたのは「回答期限が過ぎても無視を決め込む」だったので、ちょっと意外だった。NHK って、けっこうまともな団体なのかもしれない。
回答の要点は以下のとおり。
・高画質動画をインターネットで公開をしない理由
→高画質のストリーミングを行うデータ転送容量が無い
いやいやいや…。NHK さまほど、運営資金が潤沢な団体が、ネット回線を準備できないってウソくさいですよ。
・NHK と JAXA の間で、どのような取り決めがあるか
→商業利用以外は無償
うーんと、商業利用は有償ってことは、要するに、パッケージ販売を希望する会社には金さえ積めば売るってこと? でも、それを買うのは、受信料を払っている国民だよね。アニメ番組のパッケージ販売とは、ワケが違うと思うんだけど。
・高画質動画のネット公開の計画と、学術機関への資料提供の実績
→学術機関への資料提供は、さまざまな方面へ行っている
→ネット公開は前向きに検討
「前向きに検討」って「本当は検討する気なんかないけど、いちおう考えとくね」って意味の常套句じゃないの? 全く持って説得力なし。
いっぽう、学術機関への資料提供は、地道にやっているみたいで、そこはしっかりと公共放送事業者としての責任を全うしていると評価できる。NASA にも提供してるんだね。なんか、ちょっと誇らしいよ、日本人として。
ディスカバリーチャンネル・カナダの件について言及されてなかったけど、無かったことになってるんだろうか?
[ MIAU ] 青少年ネット規制法に反対する共同声明を発表
共同声明:私たちは青少年ネット規制法案に反対します
http://miau.jp/1208861775.phtml
「青少年ネット規制法に反対します」――MIAUとWIDEプロジェクトなど共同声明
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0804/22/news116.html
MIAUなど12の団体・個人が“青少年ネット規制法案”に反対声明
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/04/22/19327.html
MIAU は、既に「青少年ネット規制法案」に対し問題点を指摘していたが、ここにきて強力な賛同者を得た。注目すべきは、ミスター・インターネットこと、村井純慶応義塾大学教授率いる WIDE プロジェクトが、賛同団体として名を連ねていることだ。日本のインターネット草創期を支えた団体だ。
声明の要点は、
・法案は、インターネットに過度の規制をかけることになり、国民の対応コストが甚大となる
・有害情報への対応は、まず、青少年の情報リテラシーを向上させることが先決である
・国家による統制ではなく、民間の自主規制に任せるべき
の3点となるか。
自分は「情報リテラシー向上案」には強く賛成する。国内において、パソコンが文字通り「パーソナル」になりえたのは、Windows95 が発売されてインターネットの商利用が本格的になり始めた頃からだ。それを考えると、パソコンが市民権を得て、高々12,3年というところではないだろうか。かつては、情報リテラシーとはパソコンの使い方を、言い換えるなら Windows や、ワードやエクセルの使い方を知っていることと同義であっただろう。しかし、本来の意味合いである、インターネットの「使い方」や「流儀」を心得ている者がどれだけ居るのか、という話だ。
新しいテクノロジーが社会に出現すると、まず拒絶反応を示すのは、ロートル連中だ。決して肉体的な老化を指し示しているわけではなく、脳みそ、つまり考え方が硬直してもはや機能していない連中を指す。何か、得たいの知れないものが登場すると、対処しきれずにとりあえず見えなくしようとする。
冗談ではない。インターネットは犯罪者の温床ではない。インターネットは、得たいの知れないサイバー空間などではなく、コンピューター同士をつなぐネットワークにしか過ぎない。ただ、そのネットワークの先にぶら下がったコンピューターのモニターの前に、生身の人間が座っているという事実があるだけだ。結局、リアル社会の射影でしかないのだ。
であるならば、「知らない人に声をかけられても、ついていってはいけません」というリアル社会の危機管理教育のインターネットバージョンをきちんと準備すべきだ。人手が足りなければ、インターネットで呼びかけろ。善意の住人が、多くの知恵と力を貸してくれるだろう。
もちろん、オレも協力する。つまらない権力の横暴に、だまって指をくわえているわけにはいかない。
ラベル: MIAU
2008年4月9日水曜日
[ MIAU ] 青少年ネット規制法案についてのプレスリリース
MIAU 大本営発表あり。
青少年ネット規制法案についてのプレスリリース
http://miau.jp/1207693923.phtml
>有害基準の問題
強烈に同意。これは前に書いたとおり。有害か無害かを国が選定した委員で決めてしまうことの問題は、あまりにも大きすぎる。検閲行為以外の何ものでもない。だいたい、こんなのに国民の理解が得られるわけがない。
>個人ウェブサイトなど非商業的運営者が対象になっている点
個人のページも対象なのか? ううむ。
例えば「キライな先生を不登校に追い込む3つのテクニック」とかを冗談半分で書いたとしても、有害情報指定されて削除するか、18歳以下がアクセスできないように対策を講じなければならなくなるんですね。ありえない。
>フィルタリングの技術上の問題点
>現時点でこれらの責務を果たせるのはごく一部の限られた親であり
すごくアナログな手法だけど、「PCはリビングに置く。ネットを見るときは親が一緒にリビングに居る」と、たったこれだけだけど、ウチでは強力なフィルタリングになってます。
一緒に見てなくていいんです。親が後ろにいるってだけで強力な抑止力になってます。
>知る権利の侵害
>サイト単位でまとめて規制されてしまう可能性が高く
ああ、これは非常に困りますね。有害サイト指定をうけるわけですね。自分の主義や主張に関係なく。ありえない。
>教育という視点の欠如
>何が危険かを教えていくことが大事
昔、エンピツ削り用に切り出しナイフの小さいやつを持ってるのは、そんなにレアケースではなかった気がします。かなり昔だけど。
で、やっぱり不器用だから、自分で指を切ったりするんですよね。それで、ナイフって便利だけど正しく使わないと痛い思いをするってのを学習するわけですよ。
多分、そういう経験をしてるヤツは、間違ってもナイフで人を刺そうとは思わないです。だって、指を切っただけで、あんなに痛いんだもん。
子供からナイフを取り上げるだけでは、なにも解決しませんよ。
>経済的な問題点
>PCメーカーにフィルタリングソフトのプレインストールを行うことを、努力義務として課しています
ちょっと阿呆すぎてコメントできません。自分のPCに余計なプリインストールソフトが入っているだけでイライラするのに、ありえないでしょ。
本当に、この人たちは何をしたいんだ?
2008年2月19日火曜日
MIAUシンポジウム「ダビング10について考える」を開催
シンポジウム「ダビング10について」のご報告
http://miau.jp/1200619927.phtml
こういう話題は水物なので、その瞬間に取り上げないと鮮度が落ちる。なので、ひと月以上も経過して取り上げるにはかなり勇気が必要だ。いや、なんて事はない。記事を書く時間が持てなかっただけだ。時間がなかっただけで、書きたいことがなくなったわけではない。
シンポジウムは YouTube で拝見したが、発表者の中ですさまじい破壊力を披露した池田信夫先生の主張がこの問題に対する解決策の結論だろう。つまりは、「そもそも B-CAS は独占禁止法違反なので、即刻廃止すべし」だ。
「著作権保護だ」「違法コピーが著作権者に甚大な被害を与えている」
「根拠のない被害数字だ」「デジタル放送のコピーは一回限りだ」
「それでは消費者の利便性が失われる」「では10回ならいいだろう」「それはダメだ」
と、延々と貴重な時間(と国税)を浪費してなお、落としどころが確定しない。省庁の審議官でなくとも何をしているのかと言いたくなる。だが、問題の本質はそんなところではなく、そもそも無料放送に CAS がついていること自体がおかしいのだ、という池田先生の主張だ。
氏のブログにある「地上デジタル放送FAQ」に詳しい経緯が記されているが、これに目を通すと、デジタル放送開始の決定は中央省庁の適当な御都合主義の産物であり、なんら十分な議論がなされていない状態で見切り発車した事がよく分かる。そればかりか、場当たり的な政策で無駄な税金を垂れ流してきた経緯が明らかとなっている。
もっとも驚くべきは、B-CAS がいつのまにか勝手に地上デジタル放送に組み込まれている事実である。放送法に詳しいわけではないが、国会審議も通さずにこのような重要な仕組がさも当り前のように組み込まれている事自体が違法ではないのだろうか?
B-CAS そのものの出生も怪しさ満載である。ペーパーカンパニーがすべての権利を握っているなどと、何がどうしたらそういう芸当が可能であるのか、頭の悪い自分にはさっぱり理解できない。このあたりは、道路公団と ETC 関連会社との関係に非常に良く似た悪臭がただよっている。問題が起きればさっさとつぶして何食わぬ顔をするつもりなんだろう。ただの天下り先で、勤務実態も無いのに退職金だけはたんまりぶん取っていくという、いつものアレだ。
いつから、この日本は、このような魑魅魍魎がウヨウヨする妙な国になってしまったのだろうか? いや、もともとそういう国なんだろう。これじゃ、若い世代が将来に夢も希望も持てなくて当然である。利権の甘い汁を吸いつづけている、社会的寄生虫はさっさと駆除しなければならない。
2008年1月7日月曜日
MIAU が、シンポジウム「ダビング10について考える」を開催
シンポジウム「ダビング10について考える」開催のご案内
http://miau.jp/1199692800.phtml
MIAU が、「違法ダウンロード問題」の次の大きな活動目標である「ダビング10問題」についてシンポジウムを開催する。
そもそも「ダビング10って何?」という人がほとんどではないだろうか?
知らなくて当然だ。「違法ダウンロード問題」と同じように、国民の目の届かないところでコソコソ進められているのだから。
ぶっちゃけ話をすれば、ダビングが1回だろうが10回だろうが、自分にはあまり関係ない。なぜなら、ハードディスクレコーダを持っていないからだ。理由は至極単純。「録画してまで見たい番組なんか無い」だけ。
昨今のテレビ番組にさほど魅力を感じない。魅力を感じないどころか、子供に見せたくない低俗なものがかなり目に付く。わざわざ高額な出費をしてまで録画する気がしない。
もちろん録画する気が全くゼロではない。NHK スペシャルなどの科学番組は録画して残したいと思うことはある。しかし「録画できなくてもそう困らない」ので、やはりその気は限りなくゼロだ。
本題から逸れたが、デジタル放送コンテンツの「コピーワンス(正確にはムーブワンス?)」のルールを緩和し、「コピー9回+ムーブ1回」にしましょうという話になっている。が、一見緩和に見えて本質的にはあまり代りばえがしない、という問題である。
このあたりの事情や経緯は勉強中だが、ここを参考にして予習しておくと良いだろう。
2011年の地デジ放送完全移行時に、強制的にデジタルテレビに買い替えさせられた人々が、「さて録画をしたいんだが」という時に、「なんて使いづらいんだ」と思わなくて済むように、いま、行動を起こさなくてはならない。
2007年12月27日木曜日
MIAUが、シンポジウム「ダウンロード違法化の是非を問う」を開催
「『ダウンロード違法化』阻止、まだチャンスある」――MIAUがシンポジウム
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0712/27/news032.html
Ustream.TV 中継で拝見した。
こちら側の通信環境のせいだとは思うが、映像、音声ともに品質がいまひとつで、主観で 20% ぐらいしか伝わってなかった。もちろん、中継してくれた MIAU に対して文句を言う気は更々無い。地方在住の人間としては、むしろ感謝したいぐらいだ。
# むしろ、チャットウインドウをくだらないテキストで埋め尽くして中継を妨害していたのは自分だ。反省している。
さて、方々のブログで取り上げられているので、詳しくはそちらをご覧いただくとして、ここでは、自分のために要点まとめをする。間違いや勘違いがあれば、ご指摘いただきたい。
■ 文化庁・文化審議会著作権分科会の私的録音録画小委員会でまとまった方向性
パブリックコメントで多くの反対意見が集まったにも関わらず、「違法サイトからのダウンロードを違法」とするという方針が打ち出された。
■ MIAU の言い分
さまざまな問題点を指摘しているが、要するに「それを違法とする事によって、ユーザー(消費者)が甚大な不利益をこうむる可能性が非常に高い」ということ。
■ 権利者保護のために風呂敷広げすぎじゃないか?
違法ダウンロードが一部の権利者の利益を損なっているからといって、このようなどうにでも解釈できる法律が成立してしまっては、利用者保護の観点からいって問題が大きすぎる。我が国における、インターネットサービス事業の発展を阻害する弊害も考えられる。
■ 権利者は充分に権利を行使していない
権利者側は、現在の法律の枠内であっても、違法アップロードに対して「公衆送信権」「送信可能化権」の侵害として告訴が可能なのに、その権利をほとんど行使していない。
にもかかわらず、「まだ足りない」と「ダウンロード」までも規制しようとしている。
「適法マーク」のアイデアは、全くもって実効性に欠ける。
(自分の楽曲を自分のサイトにアップロードしている個人がいるとして、「適法マーク」のついていないこのサイトからのダウンロードが違法かどうかユーザーは判断できない。できるわけがない。そもそも、海外サイトはどう対応するつもりなんだ? ← ここ自分感想)
■ 本当に権利者に経済的被害があるのか?
ある経済誌に掲載された論文によると、「ファイル共有ソフトによって違法に流通しているコンテンツによる被害(損失)」と「それを目にした消費者のコンテンツ購入動機となったことによる利益(便益)」は、ほぼ同じである。これに、「権利者の被害にならずに消費者にとって有益となる事象(効用)」を加味すると、結果として、全体的にプラスである。
政府は、特定の業者を保護するためにあるもではない。社会全体の利益を考えるべき。(← ここ激しく同意)
■ ソフトウエアからみたダウンロード規制の困難さ
そもそも「ストリーミング」と「ダウンロード」の区別はつかない。案で「適法」とされている「ストリーミング」も、すぐに「違法」扱いになる可能性が高い。
「録音・録画物に限る」という制限も無意味。デジタルデータを解釈するのは人間。データ的にはただのビットストリームにしかすぎない。(どうやって区別するんだ? 理由を聞かせてくれ)
「情を知って」は、証明不可能。あいまいすぎる表現で拡大解釈の危険性あり。
■ その他
そもそも「完全なDRMなんて存在しない」そもそも「神社の管理省庁にすぎない文化庁が著作権を扱うようになったのが間違い」
そもそも「神社の管理省庁にすぎない文化庁に、外圧によってソフトウエア著作権がらみの権力を与えてしまったのが間違い」
そもそも「すべてのコンテンツが IP に乗っかる、という潮流の真逆をいっているのが文化庁」
そもそも「文化庁は、お荷物省庁」
そもそも「『違法コピーのダウンロードは違法』は、分かりやすいが、その本質は特定業者保護でしかない」
そもそも「国に保護してもらわないと維持できないような業界は、早々に市場から退場してもらいたい」(← ここ自分本音)
ターゲットは権利者じゃなくて文化庁?
2007年12月24日月曜日
「かぐや」のハイビジョン映像はどこへ行った?
【MiAUの眼光紙背】第7回:その映像は誰のため?~ネットで視聴できない月の高画質映像
http://news.livedoor.com/article/detail/3432162/
至る所で、異口同音に「なぜネットで公開しないの?」と疑問を投げかけられている。確かにおかしい。
NHK や JAXA の言い分がどうなのか、公式な見解が発表されていない以上、うかがい知ることはできない。が、しかし、これだけははっきり言える。
一般市民の自然な感情として「あれだけ受信料払えとうるさく言う割には、その事業成果が国民に還元されていないではないか」と思うのが普通だ。
NHK が、「本業は放送業だからネット配信はしません」などと口走った日には、「それでは、放送業務と全く関係ない、探査衛星に巨費を投じて専用カメラを開発することは是なのか?」と問いたい。
また、一ヶ月も前の話になるが、NHK は、国内では行っていない「地球の出」ハイビジョン映像を、なんと、ディスカバリーチャンネル・カナダのウェブサイトで公開している。
ディスカバリーチャンネル・カナダが「かぐや」のハイビジョン画像を公開している。しかも…
http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2007/11/post_c08c.html
開いた口が塞がらないとはこの事だ。ありえない。
なぜカナダなのか? なぜ日本ではないのか?
こういう不信を生むような行為を重ねているから、受信料不払い運動が盛んになる。
受信料を無心する時だけ頭を下げて、その後ろ足でドロをかけるような行為に、国民はもっと声を上げるべきだ。
国民をなめるな。
2007年12月23日日曜日
MIAUが、緊急シンポジウム「ダウンロード違法化の是非を問う」開催を発表
緊急シンポジウム「ダウンロード違法化の是非を問う」
http://miau.jp/1198252800.phtml
先日取り上げた、私的録音録画小委員会の第15回会合において、「違法サイトからのコンテンツダウンロードを違法化の方針」が打ち出されたのを受けて、MIAUが、緊急シンポジウムを開催するそうだ。
多数の反対意見が寄せられても、文化庁のこの対応である。
MIAU が、この問題を大きく取り上げていなかったら、審議が行われていることさえ一般に広く知られることなく事が進んでいただろう。そう思うと心底ぞっとする。
もし時間が許すなら、是非参加して欲しい。文化庁や権利者が何を考えているのか。自分達の将来にどのような暗雲がたちこめているのか、その目、その耳で確かめて欲しい。
黙しているだけでは、絶対に事態は好転しない。
2007年12月19日水曜日
「ダウンロード違法化」不可避に
ある日突然、あなたに一本の電話が入る。
「あなたに違法ダウンロード防止法違反で逮捕状が出ています。ただちに出頭して下さい」
こういう場面が現実化しようとしている。冗談ではない。
「ダウンロード違法化」不可避に
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0712/18/news065.html
文化審議会著作権分科会の「私的録音録画小委員会」で審議されていた、「違法サイトからのダウンロードの違法化」などについてパブリックコメント募集がかけられ、多くの反対意見が寄せられたという報道が記憶に新しいが、それを全く無視した結果となった。
違法にアップロードされたコンテンツかどうかをどう判断するのか、また、適法マークの枠組みから外れてしまったサイトは違法サイト化してしまうのか、など、すぐに制度破綻することが目に見えているのに、この強行突破は何なのだ?
どんな理由があって、権利者はそこまでにユーザーを犯罪人扱いしたいのだろうか?
「お客様は神様です」と言ったのは誰だったか。
自分の投げた釣り針に、自分の首をひっかけるような行為だと、なぜ気づかない?
自分は、全く納得できない。
2007年12月16日日曜日
電脳コイル
MIAU大感謝祭キャンペーンを取り上げたなら、自らも感謝の意を表明すべきだ。感謝の対象があれば、だが…。
いや、ある。思い切りある。
今年5月に NHK 教育で放送が始まったアニメ「電脳コイル」。
これが見事にはまった。今年のマイブームランキング堂々の第一位だ。
放送自体は今月頭で終了しているが、前代未聞な事に、最終話の次の週から再放送をしている。どれだけ大きな反響があったのか、想像に難くないだろう。
どのような内容であるかは、これから見るかも知れない人のためにネタバレに注意しながら紹介するが、詳しい内容が今すぐ知りたい人はここをみるといいかも知れない。
現在より20年後の日本のどこか。「大黒市」へ引っ越してきた小此木優子(おこのぎゆうこ)は、「古い電脳空間」にまつわる様々な事件に巻き込まれていく、という物語。
世界観としては、「電脳メガネ」と呼ばれる、いわゆるウェアブルコンピューターが広く普及している近未来だけれども、舞台となる大黒市の町並みは、むしろ昭和の薫り漂うレトロな風景といった感じ。
「電脳メガネ」は「郵政局」が管理するメインフレームとリンクしており、電話やメール、ウェブ閲覧が可能。更に、メインフレーム内には仮想空間が構築されており、実寸大の実社会のコピーが存在している。これを「電脳空間」という。
「電脳空間」には、ペットマトンと呼ばれる「電脳ペット」や、サーチマトンとよばれる「ウイルス除去プログラム」が存在しており、それらは「電脳空間」内では「実体」をもった存在として扱われている。
また、「電脳メガネ」は、「電脳空間プロジェクター」としての機能を有する。レンダリングされた「電脳空間」の映像が、高度な重ね合わせ処理を施されメガネを通して実像の上に投影される。よって、「電脳メガネ」の装着者は、「電脳空間」のオブジェクトが、あたかもそこに存在するかのように感じることができる。(視覚と聴覚以外の情報は伝わらない)
…といった感じのハード SF な物語。
だが、それだけではないのが、この作品の凄いところ。
・電脳空間を舞台に繰り広げられるサイバー犯罪の匂い
・「メタタグ」を自在に作り出す、ナゾのハッカー老婆(主人公の祖母)
・電脳空間から忍び寄る魔の手
・電脳ペットの愛らしさ
・誰もが通過した思春期の甘酸っぱい思い出
などなどが、渾然一体となり、しかし、お互い邪魔をすることなく、全体として整った味を醸し出しているのだ。
ああ、文字に起こすと全然伝わらないのがもどかしい…。
現在再放送中なので、興味がわいた方はチェックして欲しい。
おっと、本題を忘れている。
自分は、この作品におおいに助けられた。
時にはアニメファンとして。時には制作側の人間として。
両方の側面から楽しみ、そして、勉強させてもらった。
ありがとう、「電脳コイル」スタッフのみなさん。
こんなすばらしい作品を、この世に送り出してくれて、本当にありがとう。
2007年12月15日土曜日
MIAU大感謝祭キャンペーン
MIAU大感謝祭キャンペーンなるものをやっている。本体はこちらだ。
心の支えや励みになった「制作物」を生み出したクリエイターへ、感謝の気持ちを伝えようというキャンペーンらしい。
うん、面白い。その趣旨に思いっきり賛同する。
通常の場合、一般消費者には、制作物の裏側にいるはずのクリエイターとの接点はない。ウチの業界で言うと、有名プロデューサーや有名ディレクターが前面に押し出され、ユーザーにしてみれば「○○さんの作品」程度の認識しかない。
いや、それは、ある意味正しい。そういう売り方なんだから。無名な人間を表に立たせても、マーケティング的になんのメリットもない。
だが、その向こう側の見えないところに、時間や健康や家庭を犠牲にしながらも、懸命に制作活動をしている「実働部隊」がいる。できることなら、ほんの少しでもいいので彼らに心を向けて欲しい。彼らは、本当に良いものを世に出したい一心で懸命に努力している。損得抜きで、己のプライドのみに突き動かされているのだ。
クリエイターに感謝しよう。
ありがとうと言おう。
来年もよろしくねと言おう。
ラベル: MIAU
